「周りの人には恵まれてる」が口癖だった彼
でも「いつも可愛がってもらってる！」「めっちゃ良い人」と紹介してくれる人達が揃いも揃ってぱっと見からして胡散臭かった
彼曰く凄い投資家や最強の企業家(その界隈じゃ名が知れてるらしいけど私にはさっぱり分からない)
胡散臭いのに混じって有名なブランド会社の偉い人もいたけど何となく嫌な感じ
他愛無い会話の中でもその人達の話を出してきて、彼は本当にその人達に懐いてたみたい
でもある日から愚痴が増えた
どれもその人達とお金に関する事で、その時点では何か大きな問題が起きている訳ではなかったけど、なんだが雲行きが怪しいというような愚痴
私はうわーやっぱりと思ったけど、彼は「悪い人じゃ無いのは俺が一番分かってるし」と現実を見ていない様子
大きなお金を動かす人達に囲まれて自分もその人達と同等だと思いたいんだろうけどあなたとその人達は別の人種だよってことをやんわり告げてみたけど伝わらなかった